最初から全てを計画して造られた都市を完全計画都市と言います。オーストラリアの首都キャンベラが完全計画都市の代表例です。
Transport Fever 2でも、既存の都市をほぼ解体して、それから道路を計画的に造っていけば、ほぼ思い通りの都市ができます。
放射状の道路を造り、中央と外周に一方通行の環状線を造ります。これが基本です。ちなみに、パリの凱旋門もこの形です。
この形のメリットが、中央の駅から全方向に範囲が届くことです。旅客駅に人を集めるのも、トラック駅から物資を送るのも、どちらも効率的です。
AIが勝手に道路を造り、くもの巣のような形になっていますが、この道路は基本的に手を加えなくても良いです。もちろん、プレイヤーの手で最初から四重の環状線を作っておくのがベストです。
画像は、人口1400人くらいの都市です。外周までの範囲でも、1000人くらいは入ります。渋滞の場所や度合いを調べるため、MODを利用して人口を増やしただけですので、普通にプレイする場合は、もっと小さくても大丈夫です。
次から、作成順に詳細を解説します。
既存の都市を解体していくのですが、全てを解体すると、都市自体がなくなってしまいます。
中心部の通りを1本残し、それを放射状道路の1つとして利用すると良いです。
私自身も何度か試したのですが、中央の環状線を先に作るより、放射状の道路を造ってから、道路の端を結んでいった方が造りやすいです。綺麗な円を作るのは難しいですが、交通に支障のない程度には仕上がります。
作成例の場合だと、東西南北に道路を4本造り、その中間に4本加え、さらにその間にも道路を加えて、合計16本の放射状道路を造りました。目測で作るなら、このくらいが丁度良いと思います。
細かなテクニックですが、道路を敷く際、マウスを動かすのではなく、WASDキーで画面を動かすと、正確な方向に道路を延ばすことができます。
中央に一方通行の環状線を造ります。右折の方がスムーズに流れますので、反時計回りが良いです。
この円の内側にトラック駅や旅客駅を入れますので、サイズ的にはこのくらいが目安です。画像に旅客駅はありませんが、それは別の意図があっただけですので、基本的に旅客駅もあった方が良いです。
この一方通行の環状線は、時速30kmの一車線道路がおすすめです。ここは非常に渋滞しやすいため、あえて制限速度を遅くすることで、AIができるだけ外側の道路を使うようになります。検証のために二車線道路も試しましたが、渋滞が解消されることもありませんでした。
この円の中にある不自然な道路は、AIに勝手に道路を造らせないための裏技です。こうすることで、トラックが渋滞に巻き込まれるのを防ぐことができます。
トラック駅の範囲が画像の白色の部分です。この範囲を目安に外周の環状線を造ると、効率的な都市に仕上がります。
画像は、人口が多すぎて環状線のさらに外側にも都市ができてしまいましたが、人口1000人までなら、このサイズで十分です。
外周の環状線は、時計回りの一方通行にします。これで、都市中心部へ右折で行けます。ここを時速60kmの一車線高速道路にすることで、自家用車がこの道を通ることが多くなり、都市中心部の渋滞を緩和することができます。
環状線を完成させてから、路線を造ります。この路線を地下に通せば、地上部分に建物が建ちます。
この北に都市があり、そこから来る自家用車が深刻な渋滞を引き起こしています。都市中心部へ向かう自家用車が非常に多いので、その道路と外周を周る道路を一方通行と陸橋で区分しました。
ちなみに、どの道路が渋滞するかは、商業エリアや産業エリアの位置によります。今回の場合、近隣都市への出入口に住居エリアがあったため、都市中心部を通って商業エリアや産業エリアへ行こうとする車が非常に多かったです。